2013年2月15日金曜日

弁護士費用担保特約の活用

 事故にあった際の交渉事は面倒です。弁護士に相談したい、交渉を依頼したい、けれど弁護士を頼むには費用がかかるのでちょっと考えてしまう、ということを見聞きします。このような時、最近よく活用されているのが「弁護士費用特約」です。 

 皆さんが加入している自動車保険には、特約の一つに、弁護士費用特約というものが付されていることがあります。これは、自動車事故にあった場合、被害者の立場で、相手方との交渉につき、弁護士に法律相談をする、あるいは示談交渉等を依頼する際、弁護士の費用を一定限度額(300万円程度)で損害保険会社の方で負担をするというものです。

 ところで、さらに、一部の損害保険会社では、自動車事故にとどまらず、「日常生活上の事故」に伴う被害についても、弁護士費用を保険で支払う「日常生活弁護士費用等担保特約」という特約付の保険も扱っています。

 これは、たとえば
・自転車と衝突をして怪我をした
・学校や公園等の施設の不具合で怪我をした
・治療上のミスで病気が重くなった、後遺症が生じた
・散歩中に犬に噛まれて怪我をした
等、日常生活を送っていく上で遭遇するさまざまな事故による賠償問題に関し、被害者が、弁護士を依頼して相手方と交渉等する際に、弁護士の費用を保険金として出すというものです。

  被害者にとっては、保険で弁護士を依頼して、正当な賠償金を獲得する有力な武器となるものです。

  一度、ご加入の自動車保険の約款内容を確認したり、保険代理店に問い合わせをして、該当する保険であれば、今後に備えて頭の隅にとどめておかれることをおすすめします。被害を受けた上に、正当な賠償を求めることを自分自身でしなくてはならないとしたら、そのこと自体がストレス、新たな被害ともなりかねません。万が一に備え、勿論、割増の保険料はつきますが、このような特約付の保険への加入も検討されてはどうでしょうか。 〈N〉